企業・団体などの組織は、みずから掲げる目的(ゴール)のもとに活動する「システム」と捉えられます。生態系はエコシステム(ecosystem)と訳されますが、それは多様な主体が互いに受け渡すエネルギーや物質の循環、すなわち流れ(フロー)によって成り立っています。ビジネスにおいても同様に、サプライチェーンやバリューチェーン、キャッシュフローをはじめ、意思決定のステップや情報の流れなど、さまざまな主体が織りなす、たゆみない「フロー」によってシステムに命が吹き込まれています。
さらに、どんなに複雑で巨大な組織であっても、システム(系)であるからにはよくよく見極めると、ごく少数の制約(constraints)に支配されています。いくつかの制約が組織の業績を律速しているのです。見方を変えると、実はそのような制約にこそ、組織の業績やパフォーマンスを向上させるためのレバレッジポイントがあるのです。
経営上の山積する問題をモグラ叩きのようにすべて潰そうと焦るよりも、システムを律する制約に焦点を合わせてアプローチするほうが、業績は素早く向上します。
私たちプログレッシブ・フローのコンサルタントは、常にこの信念を持ちながらお客様とお仕事をしています。
もう1つ、私たちが大切にしている信念があります。それは尊敬(リスペクト)です。「システムの変化には必ず抵抗が伴い、これは避けて通れないものだ」という考え方があります。私たちは、組織のメンバーが抵抗する理由は、変化することへのメリットを十分に示すことができていないからだと認識しています。
尊敬を持ってお客様と接する。私たちは、常にそうありたいと考えています。